ナイジェリア北東部ボルノ州で13日、武装勢力が複数の町を襲撃し、住民や政府軍兵士計60人以上を殺害した。イスラム過激派ボコ・ハラムから派生し「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う勢力が犯行声明を出した。ロイター通信が15日までに、住民や自警団の話として報じた。
9日にもボルノ州の別の地区が襲われて住民少なくとも69人が死亡するなど、襲撃が相次いでいる。
13日の事件で過激派は、軍が駐留する町をロケット弾などで襲い、兵士少なくとも20人を殺害した。
ボコ・ハラムは欧米の教育や価値観を否定し、2009年以降に過激化。14年にボルノ州の学校を襲撃し女子生徒276人を拉致したアブバカル・シェカウ容疑者率いるグループと、IS系勢力とに分かれた。(共同)