米上院共和党も警察改革法案 「首絞め禁止」は盛り込まれず


 【ワシントン=黒瀬悦成】米中西部ミネソタ州での白人警官による黒人暴行死事件を受けて全米で抗議デモが起きている問題で、上院共和党は17日、警察改革法案を公表した。

 下院民主党が先週提出した警察改革法案も同日、下院司法委員会で承認された。7月4日までに下院本会議で採決される見通し。

 両法案とも、警官へのボディーカメラ着用の義務付けや警官の行動規範の改善などが盛り込まれている。

 ただ共和党案は、民主党案に明記されている、警察を相手取った訴訟を起こしやすくするための「警官の『資格による免責権限』の撤廃」が盛り込まれなかったほか、今回の事件で問題となった「チョークホールド(容疑者拘束の際の首絞め)」を明確には禁止しなかった。

 共和党案は、上院共和党で唯一の黒人のスコット議員が主導して作成した。

 共和、民主両党指導部とも相手側の法案に否定的な見解を表明しており、法案の審議が難航する可能性が指摘されている。



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