世界最大の客船会社カーニバルが18日発表した2020年3~5月期決算(速報値)は最終損益が43億7400万ドル(約4700億円)の赤字に転落した。前年同期は4億5100万ドルの黒字だった。新型コロナウイルスの感染拡大による運航停止が直撃した。
カーニバル傘下のプリンセス・クルーズは、横浜港で集団感染が判明したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を運航。別の客船でも集団感染が発生した。
売上高は前年同期比85%減の7億ドルに急減した。同社は「いつ通常の運航に戻るのか全く見通せない。停止期間が長くなるほど、資金繰りや財務状況に与える影響は大きくなる」と説明。6隻の客船を売却するほか、追加の資産売却も検討している。(共同)