東芝が約40%を保有する半導体大手キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)の株式を段階的に売却する方針であることが20日、分かった。キオクシアは年内の上場を目指しており、東芝は上場後の売却益の過半を株主還元の原資に充てる方向だ。
キオクシアは、データセンター需要などによる半導体メモリー市場の好転を見込んでおり、上場で得た資金を生産設備の増強に充てる方針。主力の四日市工場(三重県四日市市)や、北上工場(岩手県北上市)での設備の増設を検討している。
同社は、経営危機に陥った東芝が米ファンドのベインキャピタル主導の「日米韓連合」に平成30年6月に売却した。東芝はその後も一部株式を保有している。