河野太郎防衛相は22日の参院決算委員会で、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」取得のために、これまでに196億円を支払ったと明らかにした。米側が既に使っている費用については「(日本側が)負担しなければならない」との認識を示した。
河野氏によると、地上イージス本体2基の取得費や訓練費、維持管理費などを合わせて約4500億円を見積もっていた。既に契約した額は1787億円で、未払い分は「日米間で協議していきたい」と述べた。
また、河野氏は地上イージス配備計画の停止について、技術的な面での見通しが甘かったと認め「結果としてこのような事態になり、誠に申し訳ない」と謝罪した。
一方で、配備を決定した平成29年当時の状況から「北朝鮮が弾道ミサイルを毎週のように発射している中で、ミサイル防衛は急務だった」と釈明した。