道路建設めぐり対峙、中印主張対立

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22日に撮影された中国軍とインド軍が衝突したインド北部ガルワン渓谷の衛星写真。中国側がテントなどの建造物を設けているのが明らかになった(Maxar Technologies/ロイター)

22日に撮影された中国軍とインド軍が衝突したインド北部ガルワン渓谷の衛星写真。中国側がテントなどの建造物を設けているのが明らかになった(Maxar Technologies/ロイター)

 【シンガポール=森浩】中国軍とインド軍は両国の事実上の国境である実効支配線付近で1カ月にわたり対峙を続け、大規模な衝突に発展した。経緯について主張は対立しており、対峙解消の目途は立っていない。

 両軍は5月5日からインド北部ラダックのガルワン渓谷やパンゴン湖付近でにらみ合っており、投石などの小競り合いが発生していた。両軍が兵士を展開させた理由について、中国は自国領内でインドが道路建設工事を行ったと主張し、インドは「(工事は)実効支配線からインド側で行った」と反論している。

 6月6日に対立解消に向けた合意がいったんは結ばれたが、15日に双方が武器や素手で殴り合う衝突が発生。谷底に転落するなどしてインド軍の20人が死亡、76人以上が負傷した。中国は死傷者を発表していないが、インドメディアは中国側も43人が死傷したと報じている。

 両国は未確定の国境を抱えており、双方の支配域を分ける実効支配線は約3500キロにわたっている。国境をめぐっては1962年に中印国境紛争が起きたが、近年は両国の経済的な結びつきが強まったこともあり、本格的な摩擦は回避する意向が働いてきた。

 今回の中印の対立について、ポンペオ米国務長官は「(中国の)強引な行動を反映している」と発言。実効支配を強化する南シナ海情勢などと合わせて中国の覇権主義を批判している。

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