EU、日本からの渡航解禁検討 7月1日から





 人と車でごった返すフランス・パリの観光名所、凱旋門周辺=2019年6月(共同)

 欧州連合(EU)は26日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施してきた域外からの渡航制限について、7月1日から解除する対象国に欧州と同程度に沈静化した日本や韓国、カナダなど十数カ国を含める方向で調整に入った。米国、ロシア、ブラジルなど感染拡大が高水準で続く国については当面、禁止を続ける。EU外交筋が明らかにした。

 EU欧州委員会は加盟国の合意を経て、近く旅行者の入域を認める国のリストを示す。ただ、渡航が解禁された場合も各加盟国の判断で、一定期間の隔離が求められる可能性がある。日本などには欧州各国からの観光などでの渡航を認めるよう求めていく構えだ。EUのリストは、各国の感染状況を踏まえ、2週間ごとに見直す予定。

 日本政府はベトナムとの間で渡航制限の一部緩和を実施。現在、タイやオーストラリア、ニュージーランドと協議を進めている。(共同)

 日本政府はEUが日本を解除対象国と決めれば歓迎する立場だが、EUを解除対象とするかは「相互主義にあまりとらわれる必要はない」(外務省幹部)として慎重に検討する考えだ。



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