東京都三鷹市は29日、ドメスティックバイオレンス(DV)やストーカーなどの被害者支援措置の対象者で、住民票など住所が分かる書類の閲覧や交付が制限されている女性の住所を、誤ってDVの加害者に漏洩(ろうえい)させたと発表した。女性に危害が加えられるなどの被害はない。
市によると、加害者から、女性の転居記録や現住所が記載された戸籍の付票の交付申請が郵送であり、誤って交付した。女性の住所に加害者から郵便物が届き、女性が市に確認して発覚。手続きをした職員同士の伝達ミスが原因という。
市は女性に謝罪。不安にさせたとして慰謝料を支払う方針。市民課の田中博文課長は「再発防止のためにチェック体制の強化や職員への講習会を実施する」としている。