東京都は29日、新型コロナウイルスの感染者が新たに58人報告されたと発表した。直近7日間の平均では約51・9人に達し、従来の「東京アラート」の枠組みで再度の休業要請の指標としていた50人を上回った。都の担当者は「数は増えているが、医療態勢が逼迫している状況にはなく、入院患者も急増はしていない」と説明。休業要請については否定的な考えを示した。
都によると、1日当たりの感染者数が50人を超えるのは4日連続。58人のうち20代が32人、30代が14人で若年層が目立つ。ホストクラブなど夜の繁華街に関連した感染が疑われるのは32人で、うち25人が新宿近辺という。感染経路が不明なのは24人だった。
累計は都が今月21日分の感染者数を訂正したのに伴って1人減少し、6171人となった。