日本郵便は29日、宅配便「ゆうパック」の5月の取扱個数が前年同月比29・1%増の9658万個だったと発表した。5月の個数としては平成19年の郵政民営化以降で最多。新型コロナウイルス感染症の流行により、外出を控えインターネット通販で生活用品などを注文する利用者が増えた。
封書やはがきなどの普通郵便物は8・1%減の10億6502万通となるなど、他の郵便物は軒並み落ち込んだ。
宅配便業界は、自宅で過ごす「巣ごもり消費」の追い風を受け、取扱量が大幅に増えている。5月はヤマト運輸の宅配便取扱個数も19・5%増の1億6498万個で、5月の取扱個数としては過去最多だった。