中国国家統計局と中国物流購買連合会は30日、6月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が50・9だったと発表した。新型コロナウイルスによる停滞からの生産活動の回復が進み、前月から0・3ポイント上昇した。好不況を判断する節目の50を4カ月連続で上回った。市場予測は小幅のマイナスだった。
医薬品や電子機器関連など製造業の新規受注が伸びた。自動車などの先行き見通しも楽観的だとしている。ただ外需の低迷で、輸出向けの受注は弱含みが続いている。雇用も振るわなかった。物流購買連合会は「欧米経済は再開したが、外部圧力は依然として大きい」と指摘し、特に中小企業の業績悪化に対する懸念を示した。
飲食や観光など非製造業部門の景況感を示す指数は54・4となり、前月から0・8ポイント上向いた。建築業や交通、金融の上昇が目立った。(共同)