中国の新興電気自動車(EV)ブランド「拝騰(バイトン)」が1日から、車両生産など中国での大半の事業を停止したことが分かった。従業員に自宅待機を要求した。半年間の措置としている。
新型コロナウイルスの影響で市場環境が悪化し、資金繰りが苦しくなったのが理由。中国メディアが伝えた。
中国のEV市場は、政府の購入補助金が昨年削減されて販売が低迷したところに新型コロナが直撃し苦境に陥っている。バイトンは同社初のEVの販売を今年中に中国国内で始め、2021年には欧米市場に投入する計画だったが、不透明になった。
バイトンは17年、ドイツの自動車大手BMWや日産自動車の出身者らが設立。本社は江蘇省南京市に置き、中国の大手電池メーカー、寧徳時代新能源科技(CATL)などが出資するほか、丸紅も今年1月に資本業務提携を発表していた。(共同)