米天然ガス網計画中止 反対根強く遅れ響く





バージニア州リッチモンドにあるドミニオン・エナジーの社屋(AP)

 米エネルギー大手のドミニオン・エナジーとデューク・エナジーは5日、米南部の天然ガスパイプライン建設計画を中止すると発表した。計画の遅れやコスト増大を理由に挙げた。米メディアによると、環境団体などの反対が根強く、訴訟が相次いでいた。

 米国では豊富な石油・天然ガス資源を背景にさまざまなパイプライン計画が立てられているが、地球温暖化防止を訴える環境団体や地元住民の反対で多くが遅れや中止を余儀なくされている。

 今回中止になった計画は「アトランティック・コースト・パイプライン」と呼ばれ、2014年に発表され、ウェストバージニア州からノースカロライナ州まで全長約970キロの予定だった。コストは当初見込みの1・6倍となる80億ドル(約8600億円)に膨らみ、18年の供給開始予定も大幅にずれ込んだ。(共同)



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