【長野放送・アナウンサーコラム】「信州生活２年目がスタート」　戸田山貴美

　信州で生活をスタートさせて、丸１年がたちました。住み始めのころは、東京・浅草の実家を離れ、初めて体験する１人暮らしだったので、いささか不安でした。けれど、暮らしと仕事に夢中であっという間のことでした。もっと過ごしているんじゃないか、という気持ちもあり、不思議な感覚です。

　この間、公私ともに県内各地に足を運びました。さすがは面積の大きさ全国４位。まだ訪れていない市町村がたくさんあります。初めは、同じ県内でも南北の移動に３時間以上かかり、驚いたものでした。でもそのことが、信州の魅力と背中合わせなのだと思えるようになりました。文化や気候風土、食文化など、地域によって特性があり、さまざまな顔があるからです。

　見たり、触れたりしていないものがあふれる信州で、新たな魅力を掘り起こし、視聴者の方々に発信していきたいと考えています。それには私ならではの視座を育む必要がある－。アナウンサー２年目を迎え、決意を新たにした次第です。