インターネットの出会い系サイトや飲食店で知り合った女らとホテルに入った男性が「警察に通報する」と脅され、現金を脅し取られるなどする被害が東京都内の繁華街で相次いでいることが8日、捜査関係者らへの取材で分かった。警視庁は、似た手口の恐喝未遂容疑で逮捕した女2人が、一部に関与した可能性があるとみて裏付けを進める。
捜査関係者らによると、恐喝未遂の疑いで逮捕されたのは、都内に住む20代の女2人。6月ごろ、ネット上で知り合った男性らと新宿区のホテルへ同行した際に男性らに「現金を出せ。警察を呼ぶ」などと因縁をつけ、示談金名目で数十万円を脅し取ろうとした疑いが持たれている。
関係者によると、女らは出会い系サイトなどでグループによる交際相手を募集する一方、「相席」の形で出会いの場を提供する飲食店などでも相手を探していたという。金銭を受け取り男性らとわいせつな行為をし、無断で撮影されるなどした場合に因縁をつけ、示談金の名目で金品を脅し取ろうとしたとみられる。
捜査関係者によると、都内の繁華街では、同様の手口で男性に因縁をつけ、現金を脅し取るなどする事件が発生。被害者が、警察の捜査で経緯を詳細に聞かれることを恐れ、届け出ていない可能性があり、潜在的被害が広がっている恐れもある。