【ワシントン=住井亨介】トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判の調査で、議会でトランプ氏に不利な証言をした元国家安全保障会議(NSC)スタッフのビンドマン陸軍中佐が8日、軍に辞職を申し出たとツイッターで明らかにした。
米ABCテレビ(電子版)によると、ビンドマン氏の代理人弁護士は声明で、「いじめ、脅迫、報復を通じて、法に従うか大統領を喜ばせるかの選択を強要された」と指摘した。
ビンドマン氏は昨年、弾劾裁判の調査が行われた下院委員会の公聴会で証言。トランプ氏が政敵のバイデン前副大統領関連の調査をウクライナ側に要求したのは「不適切だった」と述べていた。
トランプ氏は「彼には不満を持っている」と述べ、今年2月の無罪評決後にビンドマン氏をNSCから解任していた。