九州に甚大な被害をもたらした豪雨で、熊本県は12日、新たに八代市で1人の死亡を確認、県内の死者は62人となった。また、判明した死因の内訳も公表。8割の50人が溺死や溺死疑いだった。
九州豪雨の死者は、熊本県のほか、福岡県2人、長崎、大分両県がそれぞれ1人で計66人。行方不明は熊本県6人、大分県5人、鹿児島県1人となっている。
熊本県によると、死者62人のうち、死因が判明したのは60人。同県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で死亡した全14人を含む42人が溺死で、8人が溺死疑い。このほか窒息死疑い6人、圧死2人など。35人が屋内で見つかった。
国土交通省によると、12県の101河川の氾濫を確認し、全国で少なくとも1550ヘクタールが浸水した。土砂災害は27府県の計282カ所で発生したとしている。
気象庁によると、九州を含む西日本、東日本では同日も局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降るとみられる。これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっており、引き続き厳重な警戒が必要だ。