甚大な被害が出た九州豪雨の被災地への支援の輪が各地で広がっている。熊本県の特産品を販売するアンテナショップには多くの人が訪れ、インターネット上では全国からの寄付金とともに励ましのメッセージも寄せられている。
東京・銀座にある「銀座熊本館」では、被害が大きかった球磨(くま)川流域の特産品、球磨焼酎やデコポンゼリーなどを集めた特設コーナーを7日に設置。品切れになった商品も出ている。広報担当者は「まだ復興が見えない状況だが、『被災地の商品を買って支援したい』というお客さまの声を生産者に届けたい」と話す。
「熊本よかもんショップ」として特産品コーナーを設置する大阪市中央区のローソン安土町2丁目店では、県のPRキャラクター「くまモン」グッズが売れているという。
ふるさと納税の仕組みを活用した寄付も集まっている。被災自治体に寄付できる「ふるさとチョイス災害支援」を運営するトラストバンク(東京)では、13日までに被災した45県市町村に計約3億円が寄せられた。寄付した人たちからは「1日でも早い復旧を」「ぼちぼちでよかけん、がんばるばい!」などメッセージも寄せられている。