【北京春秋】「義」に殉じる人たち





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 中国の習近平指導部を鋭く批判してきた清華大法学部教授の許章潤氏が公安当局に一時拘束された。許氏と交流があった北京の大学教授は「彼は非常に控えめで穏やか、上品な態度の知識分子だ。その印象と彼の言論は一致しないかもしれない」と話す。

 許氏は北京大と双璧をなす中国トップ校の清華大で「法治人権研究センター」主任を務めるなど体制内エリートでもあった。だが2018年7月に発表した文書で、習氏の3期目続投に向けて国家主席の任期制限を撤廃した憲法改正について「中国を恐怖の毛(沢東)時代に後戻りさせる」と厳しく指弾。当局側の怒りを買うことになった。

 「学者は、それがすべて正確でないとしても自らの観点を公表できるべきだ。政府への批判は彼がこの国を愛し、改善と進歩を希望していることの表れだ」。先の教授は、郊外の喫茶店で静かにそう語った。

 香港メディアによると、清華大は「道徳的腐敗」を理由に許氏を免職処分とし、許氏も処分を受け入れる考えという。

 国家が圧倒的な権力を持つ権威主義国の中国で、当局を批判した個人は虫けらのように踏みつぶされる。ただ彼らの多くは自らの職や平穏、命をも失う危険を覚悟しながら、あえて自らの「義」に殉じているのだ。(西見由章)



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