憲法改正で合区解消を　知事会、両院議長に要請

　全国知事会は１６日、「一票の格差」是正のため「鳥取・島根」「徳島・高知」の４県で導入されている参院選の合区について、憲法改正による解消を求める決議を衆参両院の議長らに提出した。知事会の責任者である宮城県の村井嘉浩知事は提出後、報道陣に「抜本的な解決のためには憲法問題に行き着く。合区解消を憲法改正の大きな目玉にしてほしい」と述べた。

　村井氏によると、両議長からは、重要な問題なので与野党の協力が必要だとの認識が示されたという。自民、立憲民主、国民民主の各党にも提出した。

　決議は、合区は両県間で利害が対立した場合、県民の意見を国政に反映できない不利益があると指摘。人口の少ない地方の声を国会に届けるため、十分な国民的議論と、憲法改正などの抜本的な対応を強く求めた。知事会によると、大阪府は決議に反対し、愛知県は賛同できないとの意見表明があった。