日本郵政の増田寛也社長は16日、傘下のかんぽ生命保険と日本郵便による保険不正販売の発覚後に停止中の保険の営業活動について「(再開の)最終的な経営判断をしたい」と述べ、早ければ今夏にも販売を再開する意向を表明した。
不正販売を受けて外部有識者らが再発を防ぐ取り組みを話し合う「JP改革実行委員会」のこの日の会合で語った。委員会の5委員は、販売再開の条件をおおむね満たしているとして承認する方向で一致した。
日本郵政グループは販売再開にあたり、顧客の不利益解消、法令や社内規則に違反した営業担当者の処分、社内管理体制の整備といった再開条件を設定していた。
1月に社長に就いた増田氏はこれまで信頼回復を優先するとして、再開に慎重な姿勢を示してきた。社内調整などにより、再開は秋にずれこむ可能性もある。