東京・中野区がシェアサイクル参加 放置自転車の解決一助に





女性モデルが自転車を返却する様子=ドコモ・バイクシェア提供

 東京都中野区は16日、自転車の利用を促進するため、都内10区が連携するシェアサイクルに参加すると発表した。利用は専用ホームページの会員登録が必要で、20日午前9時からサービスを開始。30分150円(税抜き)から利用可能だ。同区は主要駅周辺などで悩みの種となっている放置自転車の問題解決の一助になればと期待している。

 シェアサイクルは区内に設置した専用サイクルポートで借りることができ、千代田、中央、港、新宿、文京、江東、品川、目黒、大田、渋谷の他の10区内に移動した際にも、同じ専用ポートで自転車を返却することができる。

 設置場所は幹線道路周辺にある公園6カ所に加え、東中野駅と中野坂上駅の駐輪場の計8カ所で、自転車約100台を配備する。今年度内に規模を拡充する予定で、自転車配備数は計約200台、設置場所も区内計約20カ所にまで増やすとしている。区の担当者は「中野区は元々自転車利用者が盛ん。バスでは行きづらい地域もあり、公共交通機関の補填(ほてん)にしたい」と目的を話す。

 同区は放置自転車が多いことが地域特有の課題になっていた。昨年度の調査結果によると、放置自転車の数は中野駅が都内ワースト4位だった。最も状況がひどかった平成4~13年度には、中野駅前だけで毎年2500台前後の放置自転車があったといい、区はこれまで、放置自転車を減らそうと撤去作業を講じるなどの対策を取ってきた。

 今回のシェアサイクルの参入は、放置自転車の減少につなげたいことも目的の一つ。効果次第で、今後、設置場所を増やしていく意向も示している。



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