声優・津久井教生、ALS進行で摂食に苦闘「諦め悪さが魅力」

NHKの人気番組「ニャンちゅうワールド放送局」で「ニャンちゅう」役を務める声優・津久井教生さんが、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)との闘病の現状を自身のブログで詳細に報告しました。特に、口から食事を摂ることの困難さが増していることについて綴り、病状の進行と向き合いながらも、新たな可能性を模索し続ける彼の「諦めの悪さ」が改めて注目されています。

ALS進行に伴う摂食の課題と新たな試み

津久井教生さんは、ブログで「次なるチャレンジである口から食べるなのですが…新しい事を考えています」と明かしました。電動ベッドの最高角度75度で茶碗蒸しを食べる試みから、さらにタオルなどで角度をつけて飲み込みやすくする工夫をしていたと説明。しかし、「残念ながら、ALSの進行と今回の体調不良が相まって背中の筋肉が落ちて長時間姿勢を維持する事が無理になりました」と、厳しい現状を綴っています。
ALSと闘病中の声優・津久井教生さんの写真ALSと闘病中の声優・津久井教生さんの写真彼は「疲れちゃって息苦しくなっちゃうんです…でも、なんとなくこの時が来るのは感じていました」と率直な胸の内を吐露。それでも、「この角度からあごを下げる方法を模索中です どうしたら『ごっくん』できるのか?出来る事探しは続きます」と、諦めずに解決策を探し続ける前向きな姿勢を示しています。

直近の体調不良とALS罹患5年目の感謝

津久井さんは先月、ブログで深刻な体調不良を報告しており、「血圧240超、脈拍140、白血球2万と危なかった」と、生命の危機に瀕した状況を振り返りました。今月に入り体調が思わしくない状況が続いていたことを明かし、「ダメージが大きかったのでしばらく静養します。自分から皆さんに報告できて良かったです」と心境を綴っています。

また、2024年10月10日のブログでは、ALS罹患公表から5年が経過したことに触れ、「病状の進行の早さからすると5年も生きていてすごいと思います。家族と介護に携わってくださった皆さんに感謝です」と、闘病を支える周囲への深い感謝を表明。ファンに向けては「病気はいきなり目の前に現れるのです!日頃の健康チェックを大事にしてください。健康診断も出来るだけしましょう!」と、健康管理の重要性を強く呼びかけました。

声優としての多彩な功績

津久井教生さんは、「ニャンちゅう」役の他、人気アニメ「ご近所物語」の「西野ジロー」役や、「アリスSOS」の「トシオ」役など、多くの作品で幅広いキャラクターを演じ、親しまれてきました。

声優・津久井教生さんは、ALSという過酷な難病と闘いながらも、自身の現状を包み隠さず公表し、常に前向きに新たな挑戦を続けています。彼のその姿勢は、多くの人々に勇気を与えるとともに、病気への理解と日頃の健康管理の重要性を改めて訴えかけるものとなっています。

参照元:TBS NEWS DIG / Yahoo!ニュース