北村滋国家安全保障局長は17日、米国のオブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と電話会談した。南シナ海をめぐる海洋安全保障問題などについて意見交換した。両者は、日米同盟や普遍的価値観を共有する欧州などの諸国と協力することの重要性や課題を確認し、緊密に連携していくことで一致した。
南シナ海をめぐっては、中国政府の領有権主張に対し、ポンペオ米国務長官が「完全に不法だ」と表明し、米中間の対立が深まっている。
また、中国政府による香港国家安全維持法(国安法)の施行で緊迫化する香港情勢や、北朝鮮をめぐる地域情勢、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画停止によるミサイル防衛の問題についても協議した。
両氏の電話協議は約40分間で、今月3日以来。