大商尾崎会頭が続投へ コロナ禍受け混乱回避 異例の長期政権へ





3期目の続投宣言をする大阪商工会議所の尾崎裕会頭=20日、大阪市内(黒川信雄撮影)

 大阪商工会議所の尾崎裕会頭(70)=大阪ガス会長=は20日、定例記者会見で、10月末の2期目の任期満了後も続投する意向を表明した。今年で就任5年となり去就が注目されていたが、新型コロナウイルスによる大阪経済の悪化などを受け、続投を決めたという。11月2日の臨時議員総会での承認を経て3期目をスタートさせる。

 尾崎氏は続投を目指す理由として「新型コロナの影響を受けた大阪経済を再び成長軌道に戻し、2025(令和7)年の大阪・関西万博を成功に導くために、さらに努力してまいりたい」と述べた。3期目の任期は令和5年10月末まで。任期をまっとうした場合、会頭在職8年となり近年では異例の「長期政権」となる。

 続投する背景には、新型コロナで大商の主要会員である中堅、中小企業の経営が厳しさを増すなか、企業の支援活動に混乱が生じる事態を避ける狙いがあるとみられる。尾崎氏は「今年度、また来年度も続く可能性があるコロナ禍をいかに乗り越えるかが重要。大阪、関西の活性化に向けた新産業の立ち上げにも携わっており、責任を持って遂行したい」と強調した。

 また尾崎氏は7人いる副会頭のうち、西村貞一サクラクレパス会長(75)と古川実日立造船相談役(77)から10月末での退任の申し出があったと明らかにした。新たにコクヨの黒田章裕会長(70)と広瀬製作所の廣瀬恭子社長(61)を副会頭に推挙すると発表した。大商で女性が副会頭に就任するのは初めて。



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