「知力尽くし真相解明」 東京高検・堺新検事長が就任会見





記者会見であいさつする東京高検の堺徹検事長=20日午前、東京・霞が関の検察庁(酒巻俊介撮影)

 東京高検検事長に17日付で就任した堺徹氏(62)が20日、東京・霞が関で記者会見し、「知力を尽くして事案の真相を解明するよう現場を指導していく」と抱負を語った。

 東京高検の検事長は法務検察の序列ナンバー2。黒川弘務元検事長(63)が賭けマージャンをしたと報じられ辞職したことについて、「国民の信頼を揺るがす深刻な問題と認識している。綱紀保持を徹底する」と述べた。また「信頼回復のため、政治との適切な距離を考えなければならない」とも語った。

 堺氏は和歌山県出身で、東大法学部卒業後、昭和59年に検事任官。東京地検特捜部長や東京地検検事正などを経て平成30年7月から次長検事を務めた。

 前任の林真琴検事総長(62)や黒川氏らが法務省の重要ポストを歴任した「赤レンガ派」であるのに対し、堺氏は「現場派」として、36年超の検察人生のうち27年以上を第一線である各地検で過ごした。



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