鷲尾氏、細野氏…野党出身議員が続々と二階派へ 絡む選挙事情

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二階派会合で入会のあいさつする長島昭久元防衛副大臣=16日、東京都千代田区平河町の砂防会館

二階派会合で入会のあいさつする長島昭久元防衛副大臣=16日、東京都千代田区平河町の砂防会館

 二階俊博幹事長率いる自民党二階派(志帥会)で、野党出身衆院議員の入会が相次いでいる。次期衆院選を見据え、選挙対策に強い影響力を持つ二階氏の調整力に期待するからだ。立候補を目指す選挙区では党内他派閥の現職と競合するケースもあり、今後本格化する候補者調整をめぐって二階派と他派閥の間で軋轢(あつれき)を生む可能性もある。

 「1年生議員になったつもりで一から勉強し直したい」。二階派入りを決めた長島昭久元防衛副大臣が16日の派閥会合でこうあいさつすると、二階氏は「仲間としてもり立てていきたい」と歓迎し、入会を了承した。

 親台派として知られる旧民主党出身の長島氏は、入党を後押しした細田派(清和政策研究会)などから引き合いがあった。にもかかわらず、中国との友好を重視し、対中政策が必ずしも一致しない二階氏率いる二階派入りを決めた背景には選挙区事情がある。

 昨年6月に自民党入りした際に東京21区から18区に国替えしたが、同区はもともと二階派に籍を置く土屋正忠元衆院議員の地盤。土屋氏は前回衆院選で立憲民主党の菅直人元首相に約1千票差で惜しくも敗れた。長島氏は二階派幹部から「土屋氏の協力を得なければ菅氏には勝てない」と助言され、入会を決意した。

 同じく旧民主党出身で、昨年9月に二階派入りした鷲尾英一郎衆院議員は、地盤の新潟2区の公認をめぐり、細田派現職の細田健一氏=比例北陸信越=との間で争いが続いている。6月26日には新潟で記者会見を開き、「2区の代表として選んでいただけるよう全力で活動していきたい」と強調。二階氏から「選挙区は人に譲るものではない」と指示されたことも明らかにし、細田氏を牽制(けんせい)した。

 これに対し、細田派の下村博文選対委員長は18日、新潟市で党の選挙研修会「選挙ラボ」を開催。派閥の後輩の細田氏のテコ入れが目的とされ、細田氏も鷲尾氏に負けじとツイッターで「『強くなれ』という言葉をいただいた。この言葉を胸に、新潟2区での勝利に向けて全力で活動します」とアピールした。

 旧民主党出身の無所属で、自民党入りを目指す二階派特別会員の細野豪志元環境相も、岸田派(宏池会)現職の吉川赳氏=比例東海=と静岡5区で火花を散らすが、折り合いがつくかは不透明だ。(広池慶一)

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