米中西部ミネソタ州の黒人男性暴行死事件を受けて反差別の機運が高まる米国の各地で20日、人種差別撤廃や経済格差の是正を求める大規模なストライキが実施された。医療関係者や食料品店の従業員らエッセンシャルワーカーが多数参加し、待遇改善を訴えるデモも行った。
米メディアによると、ストは労働組合や市民団体が共同で企画。東部ニューヨークや中西部デトロイト、西部サンフランシスコなど約160都市で実施された。
新型コロナウイルス対応で最前線に立つエッセンシャルワーカーは、黒人やヒスパニック(中南米系)など非白人の割合が高い。スト参加者は、職場では白人が優遇されていると訴え、差別撤廃とともに最低賃金の引き上げや医療保障の充実を求めた。(共同)