23日のニューヨーク金先物相場は5営業日続伸し、取引の中心となる8月渡しが前日比24・90ドル高の1オンス=1890・00ドルで取引を終えた。中心限月の終値では約8年11カ月ぶりの高値水準。新型コロナウイルス感染症の収束が見通せず、景気の先行き懸念から安全資産とされる金への資金流入が続き、2011年に付けた最高値を更新しそうな勢いだ。
取引時間中の過去最高値は11年9月につけた1923・70ドル。
一方、23日のニューヨーク原油先物相場は続落し、指標の米国産標準油種(WTI)の9月渡しが前日比0・83ドル安の1バレル=41・07ドルで取引を終えた。
新型コロナ感染拡大に伴う景気の悪化で原油需要が減少するとの警戒感が強まり、売り注文が優勢となった。(共同)