トランプ米大統領は27日、南部ノースカロライナ州を訪れ、新型コロナウイルス感染症のワクチン候補の原薬製造が始まった富士フイルムの子会社の工場を視察した。マスク着用姿も見せ、記者団に「ワクチンについては年末までにはうまくいくと思う。治療薬はもっと早い時期になるだろう」と期待感を示した。
ノースカロライナ州は11月の大統領選で激戦州の一つと位置付けられ、トランプ氏は新型コロナ対策が進んでいるとアピールする狙いがあるとみられる。
富士フイルムの子会社はバイオ医薬品の開発製造の受託を手掛けており、新型コロナの遺伝子情報から作り出した抗原を使ったワクチン候補の開発を進めている米ノババックスから委託された。(共同)