長引く梅雨で蒸し暑い日が続く中、高島屋大阪店(大阪市中央区)の正面入り口で29日、浴衣や甚平姿の男女社員7人が開店前に打ち水をして客を迎えた。「よいしょ」と声をそろえ、おけからひしゃくですくった水を一斉にまいた。
浴衣など「和」の商品約3千点集めた期間限定の売り場開設に合わせて実施。例年3月末ごろから夏にかけて売り出しす浴衣関連商品だが、今年はコロナ禍の休業もあって、直近の売り上げは前年同期比で約80%減。花火大会や夏祭りの中止が相次ぎ、浴衣を着る機会が減っているため、簡単に結べる兵児帯や着心地の楽な甚平を自宅で楽しむ和装として提案している。
他にもマスクや、レジ袋有料化で人気のエコバッグ用に風呂敷なども販売。マスクは浴衣と同じ生地で作った同店限定品や、通気性に富む麻など約2千点をそろえる。「感染防止のためのマスクだが、夏を過ごす装いとしても楽しんで」と同店呉服部の藤井守部長は話す。8月18日まで。