高齢女性からキャッシュカードを盗み、口座から現金を引き出したうえ、大麻を隠し持ったとして、神奈川県警捜査2課は29日、窃盗と大麻取締法違反(所持)の疑いで、茨城県石岡市東大橋の会社員、小松崎祐太容疑者(25)を逮捕した。一部容疑を否認している。
逮捕容疑は特殊詐欺の実行役である中野晃太受刑者(22)=窃盗罪で懲役2年確定=らと共謀し、令和元年10月7日、金融庁の職員を装って川崎市多摩区に住む80代の無職女性宅を訪れ、女性にキャッシュカード5枚を封筒に入れるよう指示し、女性が目を離した隙に別の封筒とすり替えて盗み、同月9日、カード1枚を使って口座から現金50万円を引き出したうえ、今月29日、自宅にポリ袋入りの乾燥大麻を隠し持ったとしている。
同課によると、小松崎容疑者は特殊詐欺の実行役を募る「リクルーター」役で、取り調べに対し、「(実行役の)中野という名前は聞いたこともない」などと供述。大麻については「自分で吸うため、持っていた」と容疑を認めているという。