【北京=三塚聖平】中国国家衛生健康委員会は29日、中国本土で28日に確認された新型コロナウイルス感染症の新たな発症者は101人だったと発表した。1日当たりの発症者が100人を超えるのは4月12日以来。新疆(しんきょう)ウイグル自治区などで感染拡大が続いている。
同委によると、最も多かったのは新疆ウイグル自治区の89人で、今月中旬から区都ウルムチ市で感染が広がっており、これまでに計300人を上回った。現地当局は感染を防ぐための「戦時状態」に入ったとの認識を示し、市民の移動を制限する措置をとる。
28日には遼寧省で8人、北京市で1人、中国本土外から来た3人の発症者も確認された。遼寧省大連市でも22日から感染確認が続いており、これまでに50人を超えている。北京の事例も大連と関連したものだと説明している。