お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが、自身のYouTubeチャンネル「ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル」で学生時代の壮絶な体験を告白し、波紋を呼んでいます。今話題の海外ドラマに触発され、過去の被害者としての経験を赤裸々に語りました。
被害者としてパトカーに
又吉さんは、未成年事件を題材とした海外ドラマ「アドレセンス」の見どころを解説する中で、自身の学生時代を回想しました。「僕もね、パトカーに乗って警察署に行ったことがあるんです。被害者として」と切り出し、高校1年生の頃に地元でリンチ被害に遭ったことを明かしました。「ボッコボコにされて」と当時の状況を述懐し、警察署で事情を話し、被害届を出すよう勧められたことを打ち明けました。
絶体絶命の状況と咄嗟の判断
リンチの状況は非常に壮絶だったといいます。相手は5、6人おり、又吉さんはすでに5、6発以上殴られていた状況で、「上着を脱いで逃走するか、反撃するか」を咄嗟に考えたと語りました。学生服のブレザーを脱ごうとした際、「ここ(顔の前)で引っかかって、前が見えへんようになって。ヤバい!」となった瞬間を詳細に語りました。
土下座で頭を守るも…
前が見えなくなった又吉さんは、逃げることも反撃することもできず、「土下座する体勢で頭守って。その状態でボコボコにされたんですよ。逃げられへんし。最悪や…みたいな」と、絶体絶命の状況で一方的に暴行を受けた苦い経験を語りました。
学生時代の壮絶な体験について語るピース又吉直樹さん(イメージ写真)
サッカー部への脅迫
又吉さんは高校時代、サッカーの強豪校に所属し、ウイングバックとしてインターハイに府代表で出場するなど、アスリートとしても活躍していました。当時のことを振り返り、「(当時は)めちゃくちゃ体を鍛えてたのと、たぶん興奮してるのがあるから、ほとんど痛み感じひんくて」と語りました。しかし、暴行を受けた後、亀のような体勢からブレザーをなんとか脱出した際に、何か言い返したらしいのですが、その時聞こえてきた言葉として「覚えてんのは『こいつ(名門校の)サッカー部やんけ。二度とサッカーできひん体にしたろうぜ』って聞こえてきたんです」と、サッカー選手としての道を脅かされるような言葉を聞いたことも明かしました。
芥川賞作家としての顔も
又吉直樹さんは、2003年に綾部祐二さんとお笑いコンビ・ピースを結成。キングオブコント2010での準優勝や、フジテレビ系バラエティー「ピカルの定理」でのブレークを経て、2015年には小説「火花」で第153回芥川賞を受賞するなど、芸人としてだけでなく作家としても高い評価を得ています。
人気お笑い芸人であり芥川賞作家でもある又吉さんが明かした、学生時代の壮絶なリンチ被害。自身の経験を語ることで、視聴者に大きな衝撃と示唆を与えています。
参考:Yahoo!ニュース