狙われる高齢者 コロナ給付金詐欺急増






 新型コロナウイルス対策として1人10万円が支給される国の特別定額給付金に便乗し、キャッシュカードをだまし取る詐欺事件が急増している。一部で支給の遅れが指摘されていた大阪では、ここ約1カ月間で実際にだまし取られたケースが14件、被害額は1千万円超に上る。支給が進むとともに被害も増加している格好だが、感染が再び広がる中、別の公的給付金を狙った新手の手口もみられるようになり、警戒が必要だ。

 「給付金を振り込みますが、あなたのキャッシュカードは古いタイプなので引き出せない。新しいカードに変更する必要がある」

 7月9日、大阪府内に住む80代女性宅に、役所の職員や銀行職員を名乗る男らから電話があった。男らは続けて「今はコロナの関係で銀行窓口では手続きができません」と説明。信じた女性は自宅を訪れた男にカード3枚を渡し、現金140万円を引き出された。

 国の特別定額給付金の申請受け付けが始まった春以降、同様の電話が全国で相次いでいる。役所や銀行を名乗り、「カードを交換する必要がある」などと言って、自宅までカードを受け取りに行くのが主な手口だ。

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