群馬県の山本一太知事は30日の定例会見で就任1年を振り返り、豚熱(CSF)や新型コロナウイルス感染対策など危機管理に注力し、「採点は70点だ」と自己評価した。課題として、コロナ禍で想定通りに事業が進捗(しんちょく)しなかったことなどを挙げた。2年目も引き続きコロナ禍への対応を優先し、新常態(ニューノーマル)構築を急ぐ考えを示した。会見での主な一問一答は次の通り。
--1年を振り返って
「台風19号、CSF、コロナ禍と危機管理に全力疾走した1年だった。飼育豚のCSF感染はまだ1頭も出ていない。コロナ禍は長期戦になるだろう」
--自己採点は
「70点だ。副知事、職員らに頑張ってもらったおかげで及第点だ。30点は、コロナ禍で進まなかったプロジェクトなど足りないところがある」
--大沢正明前知事時代との違いは
「(庁内の)協議の数が増え、予算協議は中身も濃くなった。即断即決できるものは決め、政策決定のスピード感は3倍くらいになったといわれる。しかし、前知事とはスタイルの違いがあり、正直、意識はしなかった」
--昨夏の知事選公約は県民の幸福度向上だ
「常に頭の中にあり、努力してきた。ただ、1年くらいで向上するものではない」
--次の1年は
「コロナ禍への影響を最小限にとどめることに尽きる。新しい生活様式を定着させていく」