嘱託殺人 女性が「安楽死」依頼したのは1人だけ?





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 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の女性への嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件。出身大学や居住地が異なる2容疑者の接点は少なく、関係には謎も多い。捜査関係者によると、匿名のブログなどで「安楽死」を肯定し、女性とツイッターでやりとりしていたのは大久保愉一容疑者(42)だが、女性が対価とみられる現金を振り込んだのは山本直樹容疑者(43)名義の口座だ。大久保容疑者は山本容疑者の名前をかたっていたとみられる。

 昨年11月30日の事件当日。2人は京都市内の女性宅を偽名で訪れた。ヘルパーに席を外させると、わずか10~15分で犯行を終え、逃走したとされる。

 捜査関係者によると、「安楽死」を望む女性と平成30年末ごろからツイッターでやりとりをしていたのは、大久保容疑者。だが、1年近いやりとりの中に、山本容疑者らしき人物は登場していない。

 一方、女性は主治医に対し、ALSの治療では専門外での山本容疑者を名指しして、紹介状を書いてほしいと依頼。また、犯行への対価とみられる現金130万円も、事件直前に山本容疑者名義の口座に振り込まれていた。女性は山本容疑者に「安楽死」を依頼したつもりだった可能性もある。

■同じサークルに

大久保、山本両容疑者の接点は少ないが、大学時代の約20年前には、同じサークルに所属していた。

 平成12年ごろ、全国の医科大の学生やOBらにより、学年や大学の壁を超えて医学知識を共有しようと設立された研究サークル。当時のホームページには1期生のナンバー2の「副総括」に大久保容疑者、2期生の役員に山本容疑者の名前が掲載されている。

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