河野行革相「電子化を」 財務省「紙必要」 領収書保存、政府部会で応酬


河野行革相「電子化を」 財務省「紙必要」 領収書保存、政府部会で応酬

 河野太郎行政改革担当相は12日、政府の規制改革推進会議の作業部会で、役所に提出する紙のレシートや領収書について、電子データ化を加速させるよう求めた。財務省は紙のレシートを保存する必要性を主張したが、河野氏は「省庁は税務書類を作成、保存する際の(民間の)手間を分かっていない可能性がある。しっかり検討してほしい」と注文をつけた。

 作業部会で財務省の担当者が、電子化について「紙が捨てられた場合、事後の確認が困難になる。改ざん防止の観点を踏まえて検討する」と慎重姿勢を見せた。これに対し河野氏は「どうしたら負担軽減できるのか考えてほしい」と求めた。そのうえで法務省に対して、電子化への移行に向けた具体策を検討するよう指示した。

 レシートや領収書は、紙をスキャナーで読み取るなどしてデータを保存する方法が認められている。ただし、レシート受領後おおむね3営業日以内に自分の名前を記して読み取ることや、一定期間は紙のレシートの保存が義務づけられるなど、民間の事務負担が大きい。作業部会に参加した経済団体からは簡素化を求める意見が出ていた。【田辺佑介】



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