俳優の黒沢年雄さんが8月29日に自身のブログを更新し、認知症を患う妻でモデルの街田リーヌさんへの介護生活を赤裸々に語りました。黒沢さんは「妻への恩返し…後悔したくないからね」と、長年にわたる夫婦の絆と深い愛情をにじませる言葉を綴っています。この記事では、黒沢さんの献身的な妻の介護の日常と、その心境に迫ります。
献身的な日常:施設から自宅まで
黒沢さんが明かした認知症の妻との日々は、まさに献身的です。彼は毎日、施設で過ごす妻のもとを30分から1時間訪れ、介護士の負担も考慮しながら、妻のリハビリをサポートしています。室内での軽い散歩、壁のケア棒を使ったストレッチやスクワット、さらには誤嚥障害予防のために歌を歌ったり早口言葉を練習したりと、きめ細やかな介護が続けられています。特に「トウキヨウトトッキヨキヨカキヨク」という早口言葉で笑い合う瞬間は、二人の温かい関係性を象徴しています。
月に3回ほどは一緒に食事やデパートに出かけ、2週間ごとに整体に連れていくなど、施設の外部での活動も積極的に行っています。そして月に10日ほどは自宅で全ての面倒を見る自宅介護も並行しており、その深い愛情と労力がうかがえます。
俳優・黒沢年雄さんが認知症の妻、街田リーヌさんの介護に奮闘する姿
妻への尽きない愛情と葛藤
自宅に戻った街田さんは、「とても嬉しそうで、人間が変わる」ほど明るい表情を見せるという黒沢さん。その一方で、施設へ帰る際の妻の様子に心を痛める瞬間もあると語っています。
黒沢さんは、「妻の状態をみると、辛いし悲しいがこれも人生…やれる事は何でもやってあげたい! 好き勝手に生きてきた、妻への恩返し…後悔したくないからね」と、愛する妻への揺るぎない思いを吐露。同時に、「それにしても認知症は悲しい…」と、病がもたらす現実への率直な感情も明かしました。
彼のブログには、読者から「黒沢さんの優しさ素晴らしいですね」「認知症になられた奥様への献身的な介護。奥様は本当にお幸せですね!」「黒沢さんは日本一、献身的な旦那様です! 涙が出そうになります」といった共感と感動の声が多数寄せられています。
2024年4月には、街田さんのことを「美人聡明で奥ゆかしく、健康でスポーツマン、口数少なく素敵なママ…貴女以上に素敵な女性に出会った事がない…」と賛辞を送りつつ、「そんなママが急激に壊れていく…」「壊れる速度が速い…速すぎる…」と、進行する病状に対する深い悲しみと胸中を明かしていました。
結び
黒沢年雄さんのブログは、認知症の妻を介護する夫の愛情と葛藤を率直に伝えるものであり、多くの人々に感動と共感を呼び起こしています。彼の献身的な姿勢は、夫婦愛の尊さと、高齢者介護が直面する現実を浮き彫りにしています。黒沢さんの「後悔したくない」という言葉には、愛する人への深い思いやりと、人生の困難に立ち向かう強さが込められています。