大ヒットしたTBS系のドラマ「半沢直樹」(全10回)は9月27日に最終回を迎え、平均世帯視聴率が32・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)に上った。堺雅人さんが演じる主人公の半沢直樹が経営危機に陥った「帝国航空」の再建に奔走し、おなじみの「倍返し」に拍車が掛かって「3人まとめて千倍返しだ!」というせりふまで登場。ドラマのモデルとなった日本航空の経営危機を振り返りながら、“聖地巡礼”のように象徴的な場面の舞台となった東京都心部のホテルに押し掛けた。(共同通信=大塚圭一郎)
▽東京の絶景が“地獄絵図”に一変!?
ドラマは、リーマン・ショック後の利用者急減などで経営が悪化した日航をモデルとした池井戸潤氏の小説「銀翼のイカロス」が原作だ。柄本明さんが演じる進政党の大物議員、箕部啓治幹事長の推薦で国土交通相に抜てきされた白井亜希子議員(江口のりこさん)は、帝国航空の再建を成し遂げようとの野心を抱く。帝国航空の取引銀行に対して債権(借金)の一律7割カットという借金棒引きを要求。約500億円の債権放棄を求められた東京中央銀行の営業第二部次長、半沢直樹は拒否を表明し、白井国交相が設置した私設の帝国航空再生検討チーム「タスクフォース」のリーダー、乃原正太(筒井道隆さん)と鋭く対立する。