現代ロテムが開発した水素電気トラム。[写真 現代ロテム]
◆ESS・キャンプ用バッテリーに活用…水素トラムも通過
この他に現代自動車は自ら保有している使用後バッテリーを活用して太陽光発電設備と連係したESSコンテナ実証特例事業を行うことができるようになった。廃バッテリーは電気自動車で使用するには効率が落ちるが、70~80%ほどの充電が可能なのでエネルギー保存装置としては活用することができる。自動車用バッテリーを再加工して太陽光発電で生産した電力を結合して、さらに大きな容量のESSとして活用する。
また、自動車廃車および部品リサイクル企業「グッバイカー」は、地方自治体が保有している廃バッテリーを購入して小さい容量の補助バッテリーにした後、キャンプ用バッテリー(パワーバンク)を製造する事業をテスト実施する。
全国地方自治体では、現在使用後バッテリー200個余りを保管中だが、エネルギー経済研究院は2029年までにこのように活用できない廃バッテリーが8万個程度発生すると予想している。
環境部と国家技術標準院は廃バッテリーの性能・安全基準を策定する予定だ。産業部関係者は「バッテリーレンタル会社が需要先(電気自動車タクシー会社)に貸して、使用後のバッテリーを活用して電気自動車急速充電が可能なESSを製作し直すなど、今後急増する使用後バッテリー活用の好循環体系を構築する」と話した。
この日の規制特例審議委では、現代ロテムが申請した水素電気トラムの試験走行事業のほか、昌原(チャンウォン)産業振興院が申請した統合型水素充電所構築事業も承認が下りた。現行法上、水素電気自動車だけを充電できる水素充電所で、水素電気トラムや水素電気トラック・水素電気バス・水素電気建設機械・水素電気ドローンなどを充電できるようになった。
また▼QRコード認識スマート駐車ロボット(MAROROBOT TECH)▼産業団地自動走行巡察ロボット(DOGUGONGGAN)▼病院用医療廃棄物滅菌粉砕機器(メコビ)--なども実証特例承認を受けた。LS電線が申請した配線器具7種は臨時許可を受けた。
「ビジネスはビジネス」…現代車・LG化学、バッテリーリサイクルで提携(1)