【サンパウロ共同】「世界一貧しい大統領」として知られる南米ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ上院議員(85)が20日、政界からの引退を表明した。高齢であることや病気が理由。現地メディアが報じた。
ムヒカ氏はこの日議会で演説、慢性的な免疫系の持病があるとして新型コロナウイルスの流行が引退の一つの理由だと述べた。「議員の仕事は人と話し、どこへでも足を運ぶことだ」として、感染の恐れからできなくなったとした。
ムヒカ氏は2010~15年に大統領を務めた。清貧な生活ぶりが日本でも人気となった。極左ゲリラ組織のメンバーとして誘拐などに関与、投獄された過去もある。