山形県警米沢署は19日、米沢市内で一時、行方不明になった男児(8)の早期発見に貢献した市立第四中(春日)の男子生徒2人に、署長感謝状を贈呈した。
感謝状を受けたのは、ともに2年生の男子生徒。
2人は、15日午後6時半頃、部活動を終え帰宅途中、同市中田町の会社敷地内で、1人で遊んでいる男児に気づき、声をかけた。返答はなかったが、帰宅後、それぞれ家族に男児がいたことを伝えていた。
一方、男児の家族からは同日午後5時50分頃、交番に行方不明届が出され、同8時50分過ぎ、県警の「やまがた110(いちいちまる)ネットワーク」で配信された。
その後、学校からのメールでこのことを知った2人の家族が、2人から聞いた話と男児の特徴が一致することに気付き同11時頃、同署に通報。同じ場所にいた男児を署員が保護した。
贈呈式が第四中で行われ、草苅隆志署長は「夜は寒く、この情報がなければ命にかかわる事案だった」と謝意を伝えた。
感謝状を受け取った2人は、「無事で良かった。今後は小さい子供の目線で話しかけたい」などと喜んだ。