WTO事務局長、コンセンサスを経て11月9日に確定

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 世界貿易機関(WTO)次期事務局長に挑戦して決選に進んだユ・ミョンヒ通商交渉本部長が、ライバルのナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ(66・元世界銀行副総裁)候補よりも選好度の得票が少なかった。事務局長の最終選出者は今後、164の加盟国すべてのコンセンサス(合意)を導き出した後、11月9日に確定する予定だ。通商交渉本部が29日午前0時に配布した報道資料によると、28日午後3時(韓国時間午後11時)にスイスのジュネーブで召集されたWTO加盟国の大使級会議で、WTO一般理事会議長はオコンジョイウェアラ候補が決選ラウンドでより多く得票したと発表した。また、WTO一般理事会議長は今後、全加盟国のコンセンサス過程を経て合意した候補を、11月9日に開催される特別一般理事会で次期WTO事務局長に推薦・選出する予定だと明らかにした。両候補の最終決戦ラウンドの選好度の調査結果は公開されたが、どちらか一方の候補に合意して任命するという提案は、まだ公式に決定されていない状態ということだ。

 WTO一般理事会は28日午前11時頃(韓国時間午後7時)、ジュネーブ駐在の韓国とナイジェリア大使を呼び、両候補について、ここ数日間164カ国の加盟国に聞いた選好度調査の結果を通知した。一部の外信によると、オコンジョイウェアラ候補が100カ国以上から支持を獲得したという。オコンジョイウェアラ候補は大多数のアフリカ(44カ国)の国とEU(27カ国)などから支持を得たという。

 続いて同日午後3時(韓国時間午後11時)、一般理事会は全加盟国のジュネーブ駐在大使が集まった中で公式会議を開き、この場で両候補に対する選好度の調査結果を公開した。一部の加盟国では、多数の支持を獲得したオコンジョイウェアラ候補を合意で任命しようと提案する動きもあったが、合意には至らないまま協議を終えたという。WTOの事務局長は、164カ国すべてのコンセンサスで任命する方式だ。

 一般理事会で票が少なかったユ・ミョンヒ候補に対し「オコンジョイウェアラ候補が事務局長になるよう候補を辞退してほしい」と勧告したかどうかは、直ちには明らになっていない。この日夜遅く、ユ候補が得た選好度調査の結果が出ると、韓国の大統領府、通商交渉本部、外交部など関係省庁も深夜に緊迫した動きを見せ、今後の対応戦略について協議を行った。

 ロイター通信はこの日ジュネーブで開かれた全加盟国の大使級会議で、米国が「ヌゴジ・オコンジョイウェアラ候補を次期WTO事務局長として支持しない」と明らかにしたと伝えた。ただし、多数の加盟国から支持票を獲得したオコンジョイウェアラ候補の任命を、はたして米国が最後まで反対するかは予想できない。

 ユ候補はライバル候補よりも支持が少なかったが、今後数日間は、最終選出者の任命過程がどのように展開されるか、予測不可能な状態に置かれることになった。WTOの規定上、選好度調査で支持が少なかったからといって、すぐにレースをあきらめなければならないわけではない。状況の展開によっては候補を辞退することもあり得るが、米国の支持と「オコンジョイウェアラ反対行動」を背景に、最後の手続きである加盟国協議でユ候補が奇跡的な大逆転を狙うこともある。しかし、支持率の票差が大きく開いた状態なら、長くは持ちこたえられないだろうという観測も出ている。また、トランプ政権はWTOからの脱退を叫びながら多国間・自由貿易秩序を損ねたため、終盤の米国の「ユ候補支持」が他の加盟国を説得するのは難しいという分析も出ている。

チョ・ゲワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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