SKハイニックスが6日、世界で初めて発売したと明らかにした第2世代10ナノ(1y)級DDR5 DRAM。 [写真 SKハイニックス]
SKハイニックスが今年7-9月期、約1兆3000億ウォン(約1200億円)の営業利益を出した。
SKハイニックスは4日、2020年7-9月期の業績について売上高8兆1288億ウォン、営業利益1兆2997億ウォンと明らかにした。これは前年同期比でそれぞれ18.9%増、175%増。
新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務や遠隔授業などで半導体の需要が増え、7-9月期にも1兆3000億ウォン近い営業利益となった。また、米国の中国ファーウェイ(華為技術)規制による緊急注文が増えた点も影響を及ぼした。
ただ、前期(4-6月期)比では売上高が6%減、営業利益は33%減となった。4-6月期の営業利益は1兆9467億ウォンだった。SKハイニックスは7-9月期にデータセンターのサーバー用DRAM・SSDの需要が減ったことでメモリー価格が下落し、前期に比べて業績は鈍化したと説明した。
DRAMはサーバー用の需要不振にもかかわらず、モバイルとグラフィックの新規需要、一部コンシューマーの需要拡大に積極的に対応し、4-6月期に比べ出荷量は4%増えたが、平均販売価格(ASP)が7%下落した。NAND型フラッシュメモリーはモバイル製品と新規ゲームコンソールのSSD販売拡大で前期比で出荷量が9%増えたが、価格低下で平均販売価格は10%下落した。
SKハイニックスは10-12月期にもモバイル市場の季節的需要が続く中、パソコン用製品の販売が続くと予想した。SKハイニックスは今年10-12月期以降、10ナノ級第2世代(1Y)LPDDR5の販売を拡大するなど、モバイル需要の対応に集中する計画だ。
一方、この日、業績発表のためのカンファレンスコール(電話会議)にSKハイニックスの李錫熙(イ・ソクヒ)社長が参加し、インテルNAND事業部門の買収とESG経営を通じた社会的価値創出計画を説明した。
李社長は「今回の買収を通じて創出されるシナジーが顧客と協力会社を含むグローバルICT(情報通信技術)産業だけでなく、株主、地域社会、構成員などすべての利害関係者に経済的価値と社会的価値を共に提供できるだろう」と強調した。
続いてグループレベルで推進するRE100(Renewable Energy 100)に加入し、グローバル気候変動の深刻性に積極的に対応し、2050年までに消費電力量の100%を再生エネルギーを通じて調達する計画も公開した。