暴力団組長ら2人銃撃事件 出頭の男逮捕、実行役として事件に関与か


暴力団組長ら2人銃撃事件 出頭の男逮捕、実行役として事件に関与か

 兵庫県尼崎市の路上で3日、特定抗争指定暴力団神戸山口組系組長(64)ら2人が銃撃された事件で、兵庫県警尼崎南署捜査本部は5日、殺人未遂の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組系組員、藤村卓也容疑者(52)=名古屋市中区=を逮捕した。銃撃は男2人組が関わったとされ、県警はもう一人の行方も追っている。

【写真】撃たれた組長「警察に呼ばれ」現場へ

 捜査本部によると、同容疑者は5日昼前、同署に出頭。県警は実行役として事件に関与した疑いが強まったと判断した。同容疑者は山口組2次団体「司興業」(名古屋市)の幹部という。県警は抗争事件の可能性が高く、山口組の組織的関与もあるとみている。

 逮捕容疑は何者かと共謀し、3日午前11時半ごろ、尼崎市稲葉元町2の路上で、神戸山口組系組長を拳銃で撃ち、殺害しようとした疑い。同組長は両脚を撃たれ重傷で、一緒にいた同組員の男性(61)も左手の甲を撃たれて重傷を負った。県警は同容疑者の認否を明らかにしていない。拳銃は所持していなかった。

 捜査関係者によると、撃たれた2人は、事件現場を訪れる前に「警察に呼ばれた」と周囲に話しており、何者かに警察を装って呼び出された可能性がある。

 2015年に山口組から神戸山口組が分裂して以降、両組の抗争が続き、兵庫県内をはじめ全国で発砲事件が相次いでいる。



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