秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)となられたことを広く示す「立皇嗣(りっこうし)の礼」が8日、皇居・宮殿で行われる。天皇の弟が皇嗣として宣言される儀式は憲政史上初めてで、昨年5月の代替わりに伴う即位関連行事の締めくくりとなる。
立皇嗣の礼は憲法に基づく国事行為で、当初は4月19日に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた。
中心儀式の「立皇嗣宣明(せんめい)の儀」は8日午前11時に始まり、秋篠宮さまが皇嗣になられたことを天皇陛下が宣言される。午後4時半からは、もう一つの儀式「朝見(ちょうけん)の儀」が行われ、天皇、皇后両陛下が秋篠宮ご夫妻からあいさつを受けられる。
政府はコロナの感染防止のため、宣明の儀の参列者を当初の約350人から約50人に縮小。祝宴の「宮中饗宴(きょうえん)の儀」は中止とした。
午前11時25分からは天皇陛下が秋篠宮さまに皇嗣の守り刀「壺切御剣(つぼきりのぎょけん)」を授けられる皇室行事も行われる。一般の人たちが祝意を表す記帳の受け付けは感染防止のため行わない。