【AFP=時事】米連邦最高裁のサミュエル・アリート(Samuel Alito)判事は6日、大統領選のペンシルベニア州での開票について、3日以降に届いた郵便投票の集計を即時差し止めるよう求めた共和党の訴えを退けた。
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アリート判事はペンシルベニア州に対し、郵便投票を別個に集計するよう命じ、州選管による集計継続の判断を認めた。
民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領が共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対するリードを広げる中、共和党は土壇場で集計差し止めを提訴。
郵便投票の大半はバイデン票とみられるが、共和党側は、州法に基づいて無効にすべきだと主張している。手始めとして最高裁に対し、3日20時以降に到着した郵便投票をそれ以前に届いていたものと分け、集計しない判断を下すよう求めた。
共和党は数か月前から、郵便票に関してペンシルベニア州が11月3日の消印有効とし、6日到着分まで集計する決定を下したことに異議を唱えてきた。
ペンシルベニア州最高裁はこの決定を合法と見なす判断を示し、それを不服とする共和党が連邦最高裁に上訴していた。
連邦最高裁は判事を1人欠いていた10月19日、4対4で意見が分かれたものの州最高裁の判断を支持した一方、投票日後の申し立てには道を残した。現在、トランプ氏が10月下旬に指名した保守派のエイミー・コニー・バレット(Amy Coney Barrett)氏が9人目の判事となり、トランプ氏は、選挙に関する申し立ての審理にバレット氏が入ってほしいとはっきり言っている。【翻訳編集】 AFPBB News