サムスン電子の「Galaxy Note20 Ultra」[写真 サムスン電子]
サムスン電子が今年7-9月期に米国スマートフォン市場でアップルを抜いてシェア1位を占めた。13四半期ぶりだ。
9日、市場調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA)によると、サムスン電子の7-9月期における米国スマートフォン市場シェアは33.7%となった。アップルは30.2%で2位にのぼった。また、LGエレクトロニクス(3位・14.7%)とレノボ-モトローラ(4位・8.4%)の順だ。
サムスン電子が米国市場でアップルをリードしたのは2017年4-6月期(33.9%)以降初めてだ。アップルは一時最大2倍に達するほどサムスン電子との格差を広げた。昨年10-12月期のサムスン電子のシェアは21.6%に過ぎなかったが、アップルは47.9%となってここ3年間最も大きな格差が広がったりもした。
これはアップルがコロナ禍の影響で部品需給に支障をきたし、新しいスマートフォン「iPhone12」シリーズの発売が例年より1カ月ほど遅れた影響を受けたと分析される。反面、サムスンは今年8月発売した「Galaxy Note 20」と9月発売した「Galaxy Z Fold2」など戦略スマートフォンを米国で成功的に発売し、「A51」など中低価格スマートフォンの販売量を大きく増やした。だが、iPhone12シリーズ一部のモデル(Pro Max)が供給不足が現れるほど人気を呼んでおり、アップルは10-12月期に再び1位を奪還する可能性が大きいという見方が多い。
全世界市場ではサムスン電子が依然として1位の座を守った。今年7-9月期のサムスン電子の全世界出荷量は昨年同期(7820万台)より3%増えた8040万台で、市場シェアは21.9%を記録した。2位はファーウェイ(華為技術)で14.1%だ。ファーウェイが米国の制裁を受け、両社のシェアの格差は引き続き広がっている。