FX名目詐欺容疑で5人逮捕…36億円近く集め、8億円弱をギャンブルに


FX名目詐欺容疑で5人逮捕…36億円近く集め、8億円弱をギャンブルに

 高配当を約束し、外国為替証拠金取引(FX取引)への投資名目で多額の資金をだまし取ったとして、群馬、長野両県警は10日、資産運用会社「SFP相談事務所」(長野市)の実質的経営者で自称投資家の関沢里志容疑者(43)(長野県千曲市)ら男女5人を詐欺の疑いで逮捕した。関沢容疑者らは26都府県の600人以上から36億円近く集めたが、運用は一部にとどまり、8億円弱を公営ギャンブルなどに投じ、7割強が返金されていないという。

 ほかに逮捕されたのは、SFP代表で自称会社員酒井陽介容疑者(46)(同県上田市)と、元役員ら男女3人。

 発表によると、5人は2018年6~10月、長野県内の当時50歳代の女性に「FXで損しない方法がある。今なら3か月で元本の倍になる」と偽り、約780万円をだまし取った疑い。いずれも容疑を否認し、関沢容疑者は「金を借りただけ」と供述している。

 捜査関係者によると、関沢容疑者らは競馬、競輪などや宝くじに8億円弱を回し、逮捕前の任意聴取に「資産運用の一環」と説明。FX取引には約6億円、暗号資産(仮想通貨)にも1億円超を投じていた。計8億円以上の損失を出しており、両県警はSFPの運用に採算性はなかったとみている。

 関沢容疑者は10年ほど前、知人らの資金でFX取引の運用を始め、15年11月に酒井容疑者らとSFPを設立。この時点で負債は約20億円あったという。資金の大半は別の客への配当や社員の給料に使い、一部は関沢容疑者の結婚式や海外旅行の費用にも充てていた。



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